女川原発関連 169回「技術会」傍聴記—今後は、ペーパーレスの会議?— 

「第169回女川原子力発電所環境調査測定技術会」(2024.8.8)傍聴記
                 
2024年8月8日に「第169回女川原子力発電所環境調査測定技術会」を傍聴してきました。簡単に気になった所だけを報告します。
傍聴は、私と+電力関係2名で、マスコミは1名でした(途中で帰りました!)。委員は24名中19名の出席でした。学識経験者は、白崎さん以外6名出席でした。
○高橋義広会長(宮城県復興・危機管理部長)があいさつで、女川2号機の9月から11月への再稼働延期(詳細は後ほど東北電が説明)、県などが7月に立ち入り調査をした事の お知らせをした。 そして、今後ペーパーレスで、「技術会」の会議を行いたいとの事(これには、びっくり!!)。 今回、委員には、タブレットとぺーパーも渡して予行演習中でした。早ければ11月から実施かもです。(事前にHPで資料を公開することも検討しているらしいですが…。)
○高橋義広会長が議長で、いつもの通り「放射能調査結果」と「温排水調査結果」が報告され、評価し了承され、8/29の「協議会」へ、報告する。
・当日の資料は、後日宮城県のHPへ掲載されるはず。前回5月の議事録(協議会も)あります。
協議会・技術会・監視検討会 会議資料・議事録 – 宮城県公式ウェブサイト (pref.miyagi.jp)
●参考資料-2と-3 「海底土のCs-137放射能濃度について(1)(宮城県の報告)」、「同左(2)(東北電力の報告)」
前回「技術会」で岩崎(智)委員から、海底土のCs-137放射能濃度が、取水口と、排水口で、取水口が、大きいのはなぜかとの質問への回答でした。結論的には、他の原発も参考に地形的に、防波堤内、湾内にある場合は、粒度小(含水率高)で、堤外、湾外より放射能濃度高いという事でした。他の委員からも、シルトの流入、流出の状況や、粒度別の比較等今後の調査アドバイスもありましたが、岩崎さんも一時退出しておりましたが、納得したようでした。(この件に委員の議論が集中し、後の議論が時間切れになったようでした。ちょっと残念!)
●資料-4 女川原子力発電所の状況について
・P2 (2)2号機の再稼働に関する状況について
岩崎委員が、女川原発「再稼働」というけれど、規制委員会の決定により、いろいろの機器も入り、又作業する人員も大きく変わり、新しく稼働するに等しいので「くれぐれも事故の無いように」と述べられていたのが印象的でした。(本当に心配ですね。)
・P4 (6)2号機における非常用ガス処理系の計画外の作動について (P12~16の別紙5もあり)
 これは、2024.6.12に空調設備の点検中に、何故か非常用ガス処理系(*)が計画外に作動したもの。
*事故が発生した時 建屋内を負圧にして放射性物質を除去して空気を放出する装置。
東北電力の方が、詳しく説明したが、早口でもあり、理解しにくかった。(委員の方は、理解したのかな~。質問も意見も一切なかった。設計ミスの様にも見えたが??どうでしょう。)
東北電力のHPにも同様の説明記事がありましたので、参考にどうぞ。↓
女川原子力発電所2号機における非常用ガス処理系の計画外の作動に係る原因と対策について| 東北電力 (tohoku-epco.co.jp)

b1_1242990_1.pdf (tohoku-epco.co.jp)

b2_1242990_1.pdf (tohoku-epco.co.jp)

○ 次回「技術会」は、11/5(火) 午後 仙台にて開催。
・委員からペーパーレスでは、説明方法をもっとゆっくり とのクレームもありました。
いや~ ペーパーレスが ここにもきましたか?困ったな~。ペーパー(パピルス)老人は去れ、ですかね??
(2024.8.9.記) 兵藤則雄