女川原発関連 170回「技術会」傍聴記—相変わらず トラブル続き 再稼働は、やめるべき–

2024年11月5日に「第170回女川原子力発電所環境調査測定技術会」を傍聴してきました。今回から、資料は、宮城県のHPにアップされておりました。(11/5 午前10時頃との事。)
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/gentai/kaigi.html

委員の方は、タブレットと紙資料を見て対応しておりました。(途中で、タブレットが、見えなくなった方が数名出たというハプニングもありました。)傍聴者は、紙資料と、Wi-Fiでスマホで見ることは、可能でした。(見るのは大変です)
簡単に気になった所だけを報告します。傍聴は、私+2+電力関係3名で、マスコミは1名でした。委員は24名中17名の出席でした。学識経験者は、岩崎(智)さん、有働さん以外5名出席でした。菊永英寿さんが、新任です。(白崎さん退任)
○高橋義広会長(宮城県復興・危機管理部長)があいさつで、女川2号機が、10/29に原子炉を起動したが、昨日11/4に中性子測定器 校正用機器が、動かなくなり原子炉を停止したと簡単に報告した。後で、関根委員から、説明を求められ、東北電力は、スクリーンに映して簡単に説明していたが、良く見えず、紙資料はなく、よく理解出来なかった。格納容器中の窒素ガスを抜き空気を入れて人が入って作業しているそうです。なかなか大変な作業のようです。復帰の日程は未定です。あまり深い議論はなかった。これが、「技術会」の限界です。
○高橋義広会長が議長で、いつもの通り「放射能調査結果」と「温排水調査結果」が報告され、評価し了承され、11/19の「協議会」へ、報告する。

●資料-4 女川原子力発電所の状況について
20241105技術会_資料4_女川原発の状況 

P3 (3)2号機における非常用ガス処理系の計画外の作動について
20241105技術会_資料4p3_2号機ガス処理計画外作動
20241105技術会_資料4p14_2号機ガス処理計画外作動
➢ 2024年9月13日,非常用ガス処理系の自動起動 を防止するための処置を実施していたところ,非常用ガス処理系が計画外に作動した。(前回8月の技術会でも問題になったが、2024.6.12.にも「2号機における非常用ガス処理系の計画外の作動」があった。関根委員から、似たような事象が、前にもありましたね、また起こる危険があると、意見をされていた。)

P5  3号機における原子炉補機冷却海水ポンプ(A)吐出弁動作不具合について
20241105技術会_資料4p5_3号機吐出弁不具合
➢ 2024年7月11日,原子炉補機冷却海水系統の水張りを実施するために原子炉補機冷却海水ポンプ(A) 吐出弁を電動駆動にて操作を行ったところ,モータのみが回転し当該弁本体が動作しない事象が確認された。
駆動機構を点検した結果,クラッチ機構の部品の一部が折損している ことを確認した。折損は,レバー駆動軸の発錆が原因であることを特定した。(古くなると 錆は、発生するね。この件は、8.29の「協議会」では、報告していた。)

P3  (4)2号機の原子炉建屋における水の漏えいについて
20241105技術会_資料4p3_2号機水の漏えい
20241105技術会_資料4p17_2号機水の漏えい
➢ 2024年9月19日,原子炉建屋地下1階の管理区域において,制御棒駆動水圧系※5の6つ の弁の軸封部から水が漏えいする事象が発生、放射能濃度は検出限界未満 である。

※5 制御棒に連結した駆動ピストンに駆動水を供給する装置。(制御棒を駆動する装置のトラブルは、怖いですね。)
〇色々と、トラブルが、起こっていますね。初歩的ミスも、古くなった為もあり、作業する人の経験も浅く、心配です。再稼働を、やめるのが、一番良いですね。
○次回「技術会」は、2025年1月31日(金)午後 仙台にて開催。
(2024.11.6.記) 兵藤則雄