第169回女川原子力発電所環境保全監視協議会 報告 2024.08.29

<出席者>委員35名中24名の参加
<傍聴>市民2名、東北電力2名、マスコミ2名
<議 題>
1 女川原子力発電所環境放射能調査結果について(6年度1四半期分)
2 女川原子力発電所温排水調査結果について (令和6年度第1四半期分)
3 女川原子力発電所環境放射能調査結果について (令和5年度分)
上記、3件についての説明については、確認の質問以外はなし。
4 女川原子力発電所の状況について (添付資料参照)
女川原子力発電所の状況について20240829
 東北電力(青木氏)から、1号機から3号機の状況の説明があり、その中で、3号機における「原子炉補機冷却海水ポンプの弁動作不具合」があった。(国への報告を必要としない「ヒビ、傷等」の事象)
その説明後、「その他」として下記の案件が説明された。(添付資料参照)
協議会資料別紙20240829
① 2号機の再稼働に関する状況
・工程概要
・工程の見直し
② 原子力規制検査における評価結果
③ 使用済み燃料輸送容器の設計及び工事計画申請
④ 2号機における所内常設直流電源設備設置に関わる事前協議と規制委員会への変更許可申請
⑤ 1号機の事業者検査の終了
⑥ 2号機における非常用ガス処理系の計画外の作動について
⑦ 2号機における長期施設管理計画認可申請について

<質疑>
<佐藤女川町議会議長>
3号機の不具合(サビが原因)について、何が原因なのか。大規模損壊訓練(8月8日)の訓練での熱中症対策について対応はどうだったのか。
<東北電力>
屋外で海水を扱うので錆びやすい。前回の点検は6年前だった。今後はしっかり点検していく。
熱中症対策については、管理、対応が至らなかった。(訓練をやり続けるべきではなかったのかの質問に)常駐していた社員で対応すべきだった。管理が足りなかった。作業前の対応が不十分だった。訓練前の準備が必要であり、今後、基本をしっかりと意識して覚悟してやっていく。
<須田女川町長>
 弁の点検は、6年前と説明されたが、いつ設置したのか。定検で実施していたのではないのか?
<東北電力>
はじめから設置されていた。今後、点検期間を見直していく。
<長谷川東北大教授>
(9月に必ず再稼働するとした)社長の発言に重みがない。「仮設建物」について、電力、協力会社が相互チェックする体制がない。福一のデブリ採取の中止と同じで、チェック体制がなく、人材が劣化しているのではないか。これでは、原子力事業に対する信頼感がなくなる。
<東北電力>
「仮設建物」については、協力会社の責任ではなく、事業者として全て社員で確認することが重要。注意深くやってこなかった。二度と落ち度がないように肝に銘じてやっていく。
<池田東北大教授>
2号機の再稼働工程中の情報公開について、公開区分Ⅰの「直ちに」という規定について、緊急性については自治体との協力が必要だ。緻密なネットワークはあるのか。
<東北電力>
広報等、地元自治体要請しながら、体制を作っていきたい。
<事務局>
次回、協議会の日程を提起 11月19日(火)午後、仙台市内で開催することにしたい。
<須田町長>
次回は、再稼働された後になるのか、稼働前なのか分からないが、次回協議会の前に(以前の)稼働中のデータを示してもらい、全員で見た方がよいのではないか。
<事務局>
次回は、第2四半期のデータの確認になるが、その件は検討したい。
以上
(報告Hさん)