-『福島原発事故分析検討会』の「非常用復水器に関する分析」について その6-

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☆9.18追々記:規制委も「パブコメ」を「完全スルー」☆
本稿の主題「配管接続の無断変更問題」に入る前に、前号『番外2』に記載した「パブコメ」に対する「9月中の規制委員会での了承」について報告します。
規制委会議は9月17日、『番外2 9.13追記』を書いた後に開催されました(前号掲載には間に合わず、今号での報告となりました)。
そこで、資料3の「パブコメ結果」を見たところ、辰巳先生意見3や筆者意見2-2~2-4に対して、9.4検討会での「(規制庁の)考え方」に若干の「+α(規制委員会の考え方?)」がありましたが、特段注目・報告すべきものはなく、規制委でも予想どおり「完全スルー」でした。これは、検討会も規制委も、「1号機ICの運転操作問題の解明」が「東電の責任+国の責任」の解明・追及に繋がることを恐れて(予見して)、徹底的に「スルー・無視」しようとしているからだと思います。
なお、9.18の各紙記事は、規制庁役人(と東電)の思惑通り、3.23頃のIC作動復活(ICタンク水A系統の15%減少理由)を取り上げていましたが、それは事故原因究明とは掛け離れた規制庁役人個人の趣味的関心事項でしかなく、論点ボカシの“大本営発表=情報操作”でしかありません。取材記者にジャーナリスト意識があれば、せめて「パブコメ結果」に実際に目を通して、「ICの運転操作・保安教育」で事故を防げた可能性が指摘されていること(辰巳先生意見や筆者意見)、そしてそれらを規制庁・規制委が「完全スルー」した事実も、少しは報じてほしいと思います。
今後も検討会が開催される限り、まだいろいろな機会があると思われますので、決して諦めず徹底的に「解明・追及」を続けたいと思います。  <以上、9.18記>