8.27「第157回女川原子力発電所環境保全監視協議会」傍聴記

女川原発関連 157回「協議会」傍聴記

2021年8月27日に「第157回女川原子力発電所環境保全監視協議会」を傍聴してきました。簡単に気になった所だけを報告します。
傍聴は、私と、Sさん,電力関係1名のみで、マスコミはゼロした。
委員は、35名中28名出席。

●会議の最初に、東北電力から、「本日(8/27)11時頃、女川原発の焼却炉建屋で、白煙が出て、石巻広域消防へ通報。消防は火災ではないと判断。今後原因調査する。」と報告があった。その内容が、東北電力のHPに出ています。

https://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/1221535_2549.html

・遠藤信哉宮城県副知事が議長で、いつもの通り「放射能測定結果」と「温排水調査結果」が報告され確認された。
・当日の資料は、後日宮城県のHPへ掲載されるはず。(但し、遅いです。)

https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/gentai/o-kyogikaigijyutukaikentokai.html

● 「技術会」でも報告された「1号機で、2021.6/4以降(特に6/9,7/2)に放水口モニタが、異常に上昇した」件が話題になった。(参考資料-2)須田女川町長が、過去にも同様の事があったのか?と質問。東北電力が、過去にもあったと回答すると、納得した様子。(突っ込み不足?)長谷川さんが、県民に、きめ細かい説明が必要と求めると、東北電力は、今後上昇が、起こらないような、対策を、検討すると回答。(技術会であったような、議論の深まりはなかった。上昇の原因が、すぐには、特定できず、本当の非常時に対応が遅れると思った。)

●令和2年度環境放射能調査結果(資料-3)について、大沢さん(?)から、廃棄物管理状況(P38)について質問あり、長谷川さんから、1号機の廃棄物は、どうなるのかの質問あり、東北電力は、1号機の廃棄物が、他の電力も関係するので、まだ決まっていないと回答した。(最終的には、女川原発跡地に廃棄物を置くことになる心配あり。)

●女川原発の状況(資料-4)
・女川1号機の廃止措置工程は、第一段階である。(P5別紙1参照、主な内容が、記載)
・3回の地震(2021.2/13,3/20,5/1)によるトラブルの対応報告(P6~10)があったが、特に質問はなかった。(技術会では、あれほど激論だったのに・・・。宮城県のHPにも議事録が、まだ出ていないし、伝わっていないのかな??)ブローアウトパネルについては、補足内容がP7,P10に記載あり。

●硫化水素発生による、7名の体調不良者発生について「原因調査を進め、労働基準監督署の指導を踏まえ、再発防止対策を検討する.」と東北電力が説明。長谷川さんから、今まで起こらなかったのが、なぜ起こったのか、いつ頃を目安に対策を報告するのかと質問。東北電力は、次回の協議会まで努力すると回答。
(なお、体調不良者の発生した図≪資料-4,別紙3≫が、技術会の図と左右反転しているので、東北電力の方に確認したら、協議会の図が正しいとのこと。)

●放射線透過試験の際、隔離処置を怠り放射線モニタが作動した件について、森山さん(?)が、隔離しなかったのは、だれ?と確認すると、東北電力は、運転担当側が、見落としたと回答。(作業力量の劣化か?)

●スピーディの活用について(資料-5)
・以前に岩崎俊樹さんから要望のあったスピーディの活用について、報告があった。岩崎さんが「上手に使えば、有効なので、今後どう使うか決めて欲しい。」と要望したが、「計算結果は使用しない」「必要に応じて利用」との国との関係もあり、活用について引き続き検討するので、アドバイスをよろしくと県から言われていた。(結局は、使えないのかもね・・・。)

●次回は、11月26日(金)石巻にて開催。(なお、技術会は、11月12日(金)仙台にて開催。)

・昨日から9/12まで、宮城県に新コロナの緊急事態宣言が出された。 (2021.8.28.記)兵藤則雄