2022年11月17日に「第162回女川原子力発電所環境保全監視協議会」を傍聴してきました。簡単に気になった所だけを報告します。
傍聴は、私+4名+電力関係1名で、マスコミは2名でした。女川開催の為か多かった。
35名中22名の出席でした。学識経験者は8名の内、長谷川さんと若林さんの2名だけが出席でした。欠席が多いです。なお県、市の関係者は代理が多く、その他の方々は欠席が多く、この会は議論が深まらず形骸化していると感じた。
〇池田敬之会長(宮城県副知事)が挨拶の中で、10/29(土)に女川原発の原子力防災訓練が、住民も参加して行ったことを報告し、今後実効性を向上させると述べた。
・池田敬之会長が議長で、いつもの通り「放射能測定結果」と「温排水調査結果」が報告され、評価し了承された。
・当日の資料は、後日宮城県のHPへ掲載されるはず。(但し、遅いです。)
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/gentai/o-kyogikaigijyutukaikentokai.html
●参考資料-1について
前網局で、2022.9/20~21に、空間ガンマー線量率が減少した。作業員が、機器の操作を元に戻し忘れた初歩的人為ミスでした。女川副町長から、今後の注意喚起がされた。
●報告事項
・資料-4で「1号機原子炉建屋天井クレーン走行部支持台座にき裂」の報告。
き裂の最大は、長さ60mm、幅1mm、深さ10mmとのこと。
下記東北電力HPの2022.9.12.付「女川原子力発電所の状況について(8月分)」(P4)とほぼ同じです。
b1_1228989.pdf (tohoku-epco.co.jp)
女川副町長から、クレーンの点検は、どういう時するかの質問があり、電力から3月地震後は外観点検、5月の定期点検(き裂発見)、7-8月にメーカーの詳細点検をしたと回答。
・資料-4で「女川2号循環水ポンプ動力ケーブル損傷」の報告。
2022年10月20日2号機壁の削孔中、循環水ポンプの動力ケーブルを損傷した。
下記東北電力HPの2022.11.11.付「女川原子力発電所の状況について(10月分)」別紙2の添付4とほぼ同じです。
b2_1229694.pdf (tohoku-epco.co.jp)
昨年10月にも同様の事故があった。下記東北電力HPの2021.11.11.付「女川原子力発電所の状況について(10月分)」(別紙の添付3参照)
211111_b1.pdf (tohoku-epco.co.jp)
原因と防止対策も説明したが、委員からは、原因を、電動管を埋設鋼材と「誤認」としているが、誤認の要因があるので、それを取り除かないと今後も起こるのでないか、昨年もあり、担当者のレベルアップが必要との厳しい意見があった。(本当だ。また起こっては困る。)
(2022.11.18.記) 兵藤則雄