
2021年5月28日、東北電力女川原発2号機の再稼働を巡り、石巻市の住民17人が再稼働の差し止めを求める訴えを仙台地裁に起こしました。避難計画に絞った差し止め訴訟は全国で初めてです。
原告は「どこから見ても住民の安全確保など望めない避難計画の下での女川原発再稼働はあり得ない! 再度、司法の場でトコトン審理を!」と訴え、なんとか再稼働を止める決意で頑張っています。
「風の会」も、この原告団・弁護団の決意に応え支えるために、裁判資料等を逐次掲載し、多くのみなさんの関心と支援につなげていきたいと考えます。よろしくおねがいします。
(以下の資料は新しい順に並んでおります)
最新の動きは「女川原発再稼働差止訴訟原告団Facebookページ」参照
https://www.facebook.com/groups/4291033857639599
判決日 2023年5月24日(水)11時 仙台地裁101号法廷
<原告の請求を棄却する>「運転の再開により直ちに放射性物質が異常に周辺に放出されるような事故が発生する具体的危険があるという原告の主張は、抽象的なものと言わざるを得ない」「避難計画の実効性に関する個別の争点について判断するまでもない」(判決要旨より)
避難計画はいらないということと同じ。酷い不当判決!
原伸雄原告団長「これはちょっと考えられない、想像だにしなかった判決でした。この避難計画の欠陥については是正する必要があると、再稼働の前に手を付ける必要があることぐらいは何らかの形で触れてもらえるんじゃないかと期待していた」「こんな判決では、まさに裁判所自体が安全神話に浸っていて、事故は起こらないという前提」(東日本放送ニュースより)
原告団・弁護団は控訴する方針です
判決全文(R5.5.24)
判決骨子(R5.5.24)
判決要旨(R5.5.24)
2023.5.24 原告団・弁護団声明
2023.5.20 ニュース号外
記者レク資料「争点確認メモ」
記者の質問リストへの回答
2023.4.24 原告団ニュース12号
2023.1.10 原告団ニュース11号
2022.12.3 女川原発再稼働差止訴訟報告集会(上岡直見氏講演会)
小野寺弁護士の報告資料
上岡直見氏の当日資料
当日の動画
https://youtu.be/qs36ZjoPRI0
2022.11.1 原告団ニュース10号(表)(22.11.1)
2022.11.1 原告団ニュース10号(裏)
2022.8.9 被告東北電力最終準備書面
「多様な安全確保対策により安全性が充分確保されていて、放射性物質が放出される事故が発生する危険はない」
「設計段階から対応しており、現在も最近の知見も取り入れ、安全性を有している」
「人格権侵害による被害が生じる具体的危険の存在が必要で、その立証責任は原告にあり、主張立証していないので、避難計画に関する原告らの指摘の当否を論ずるまででもなく、請求を棄却すべき」
・「(避難計画jに改善点があるとしても、実効性がないという帰結になるものではない」
・水戸地裁判決は、観念的、抽象的、潜在的危険性を前提としたもので、参考にならないと否定。
2021.2.16 女川原発再稼働差止訴訟で、原告側が求めていた「調査嘱託」の一部が採用されました。
宮城県分だけですが、実効性について審理できる可能性が膨らんだこと、宮城県を裁判に取り込むことができたことなど、原告団、弁護団としては審理する入口につけたと受け止めています。原告団、弁護団のコメントも添付しました。
2022.2.16.調査嘱託一部採用についての原告団・弁護団のコメント