女川原発関連 162回「技術会」傍聴記 —「クレーン支持台座にき裂」は、議論深まらず —(2022.11.3.記)

2022年11月2日に「第162回女川原子力発電所環境調査測定技術会」を傍聴してきました。簡単に気になった所だけを報告します。
傍聴は、私と電力関係1名で、マスコミは0名でした。残念!
24名中18名の出席でした。学識経験者では、7名の内、有働さん、神宮さん、関根さんが欠席でした。3名/7名と相変わらず欠席が多いですね。(なんでかな~)
 
〇佐藤達哉会長(宮城県復興・危機管理部長)が挨拶の中で、10/29(土)に女川原発の原子力防災訓練が、住民も参加して、スマートフォンアプリも使用して、行われたことを報告した。(スマートフォンのない人は困るね~)

・佐藤会長が議長で、いつもの通り「放射能測定結果」と「温排水調査結果」が報告され、評価し了承された。
・当日の資料は、後日宮城県のHPへ掲載されるはず。
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/gentai/o-kyogikaigijyutukaikentokai.html

●参考資料-2について
前網局で、2022.9/20~21に空間ガンマ線量率が減少。それは、作業員が機器の操作を元に戻すことを忘れた、初歩的な人為ミスでした(研修の為とはいえ、ちょっとひどいですね。)

●報告事項
資料4で「1号機原子炉建屋天井クレーン走行部支持台座にき裂」の報告があった。下記東北電力HPの2022.9.12.付「女川原子力発電所の状況について(8月分)」(P4)とほぼ同じです。
https://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/test/__icsFiles/afieldfile/2022/09/12/b1_1228989.pdf

・岩崎智彦委員が、き裂の深さは?と質問。東北電力が答えていたが、残念ながら聞き取れなかった(会議録早く見たい)。その他の質問で、クレーンは今使用していない、2,3号機のクレーンは問題ない、との事。あまり突っ込んだ議論はなかった。
・岩崎智彦委員が、配布資料の東北電力の「発電所だより」について、「オフサイトセンター」(緊急事態応急対策拠点施設)の事についてもっと掲載してはどうか、と要望していた。
・資料「発電所だより」2022年10月号を見ていたら、風の会で話題になった防潮堤の写真が掲載されていた。肝心の写真右端の「セメント改良土による堤防」の所が、テロップで隠れて見えない状態だ。下記P1参照。
発電所だより10月号 https://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/topics/__icsFiles/afieldfile/2022/10/19/20221024HD_dayori.pdf
(会議終了後に東北電力の方に確認したら、右端のテロップで隠れているところは堤防工事が完成しておらず、現在津波が来たら敷地内に流入する、とのこと。テロップを他に移動して、見える写真を公表して欲しいと要望した。)
(2022.11.3.記) 兵藤則雄