女川原発関連 158回「協議会」傍聴記――― 東北電力への 不安と、不満が噴出!!新たな検討組織が必要―――

女川原発関連 158回「協議会」傍聴記
――― 東北電力への 不安と、不満が噴出!!新たな検討組織が必要―――

2021年11月26日に「第158回女川原子力発電所環境保全監視協議会」を傍聴してきました。簡単に気になった所だけを報告します。
傍聴は、今回は、石巻市での開催の為か6名と多かった(私と友人、その他に3人、電力関係1名)。マスコミは3名でした。

●遠藤信哉副知事が、あいさつの中で、7/12に女川2号機で硫化水素が発生し、作業員7名の体調不良者が発生した件で、労働基準監督署から指導票を受け11/5に改善報告書を労働基準監督署に提出し、11/15に女川原発に立ち入り調査したことを、報告した。

●遠藤副知事が議長で、いつもの通り「放射能測定結果」と「温排水調査結果」が報告された。
・当日の資料は、後日宮城県のHPへ掲載されるはず。(遅いです。)
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/gentai/o-kyogikaigijyutukaikentokai.html
協議会・技術会・監視検討会 会議資料・議事録

● 前回も問題になった1号機で、2021.6/3以降「海水系のポンプ停止したため、天然放射性物質を多く含む淡水層の影響」とのことで、7/1,2に係数率が急に上昇(資料1 P10)した。この件について、須田女川町長が、今までにないような上昇で、検討が必要と要求。東北電力は、上昇しないようにすることがまず大事で、難しいが、検討中とのこと。須田町長は、上昇がしないようにすることだけではなく、出たらどう対応するかが重要で、原発の稼働していない今、出来ることがあるのでないかと追及。(須田町長、頑張っておりました。)

●温排水調査結果の件で、佐藤良一女川議会議長が、令和2年度温排水資料-3(P46)で、サンゴ出現があり、ホヤへの影響が心配、過去にもあったかと質問。東北電力は以前(H30年)にもあったと回答。(過去にあったにしても、影響が心配される。)
●須田女川町長が、温排水資料-3(P35)で、不明卵が多いが、分かるように研究すべしと提言。(予算もあるが・・・。)東北電力は頑張りますとのこと。

●報告事項 資料-4(P8)ケーブル被覆の損傷について、
 2021.10.9.コンクリート削孔作業にて、電線管を損傷した。この件について、斉藤富嗣商工会会長が、普通は、図面見て確認して、やるので、考えられないことだ。同じことをやるのではないかと心配。
東北電力は、電線管を、仮設の鋼材と間違えたとのこと。(なんとも情けない東北電力の説明。)

●硫化水素発生問題(資料-4)
佐藤良一女川議会議長が、ヒューマンエラーが続いているのでないかと疑念。
地震によるボルト落下等不具合6件、硫化水素発生、ケーブル損傷、焼却炉建屋での白煙、換気空調系に関する原子力規制委員会からの深刻度SL Ⅳ評価。(正確な議事録を早く見たい。)
●山田委員・・・硫化水素の件など、単純にヒューマンエラーでかたづけないで、具体的な対応が必要。(議事録見たい。)

今回は東北電力への、トラブルが起こった場合の対応に問題あり、との発言が多く、不安、疑問が続出した。又、時間不足で、ゆっくり議論できず、問題が解決できていないと思われた。やはり、新たな、「女川原発トラブル検討委員会」みたいなものが、必要ですね。
今回は、現地の出席者の発言が多く石巻市で開催したことは、有意義であると思いました。

次回は、2022.2/18(金)仙台にて。

(2021.11.28.記) 兵藤則雄