2023年5月11日に「第164回女川原子力発電所環境調査測定技術会」を傍聴してきました。簡単に気になった所だけを報告します。
傍聴は、私含め3名+電力関係2名で、マスコミは2名、早めに帰ったようでした。
委員は24名中21名の出席でした。学識経験者は、7名全員が、出席でした。(素晴らしい。)
○新しく 千葉章会長(宮城県復興・危機管理部長)、鹿野浩副会長(宮城県復興・危機管理部危機管理監)が選出された。
○千葉章会長が議長で、いつもの通り「放射能調査結果」と「温排水調査結果」が報告され、評価し了承された。
・当日の資料は、後日宮城県のHPへ掲載されるはず。(但し遅いです。)
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/gentai/o-kyogikaigijyutukaikentokai.html
●(資料1-1)で一通り「放射能調査結果」の説明が終わった後、岩崎(智)委員から、福島原発で、トリチウム水の放出が、問題になっているが、宮城県としてどう対応するのかの質問があった。結局、トリチウムの測定値の増加が検出されたとき、原因が女川なのか福島なのか、その他なのかの分別をする対策が必要とのことで、宮城県も、意見として受け止めていた。関根委員からも検討して県民へ説明できる様にとの意見があった。
●(資料-4)「女川原子力発電所の状況について」のP1の2号機関連 詳細は、P4で、「燃料交換機の燃料つかみ具用電磁式ブレーキの電源装置の不具合」について、2023.3.15にブレーキが作動し解除できなかった。電源装置の不具合が原因。当面は、1号機の電源装置を使用する。その後新品へ交換するとのこと。
20230511第164回 女川原子力発電所環境調査測定技術会資料 資料4
※東北電力のHPにも報告があった。下記参照↓
https://www.tohoku-epco.co.jp/news/atom/topics/__icsFiles/afieldfile/2023/04/12/b2_1234389.pdf
最後の2ページ↑
委員から電源装置の不具合は、経年劣化か?予想して取り換えできないのか?などの疑問が出されたが、すっきりした回答はなかったようでした。
●(資料-4)のP5~8の「女川原子力発電所 情報公開基準について」
事象の重要度に応じた公表時期などを整理し分かりやすい情報発信に努めるとのことである。
これも東北電力のHPに同様のものが掲載されてあった。下記参照↓
https://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/__icsFiles/afieldfile/2023/03/16/1233691_b.pdf
それでさっそく委員から、「燃料つかみ具用電磁式ブレーキの電源装置の不具合」は、どの区分に該当するのか質問があり、Ⅲであると返答したが、今回の会議の終了間際にⅢではなかったと修正した。(会話を聞いていて理解できなかったので、会議終了後に東北電力の方に、確認したら、説明が間違いで、点検中の為 ⅢではなくⅣとのことでした。電力社員もメンバー交代で、大変なようですが、基本的なところで間違わないで欲しいなと思いました)
○次回は、8/9(水)午後 仙台で開催とのこと。
(2023.5.11.記) 兵藤則雄